2013年9月14日土曜日

映画キャプテンハーロックの感想

2013年9月14日 

客席
  公開1週間の土曜なのに客席は自分を含めて僅か10人
  (内訳 家族3人、若い女性2人、自分含めおっさん5人)
  映画館も期待していないのか3Dは1日1回のみ

ストーリー
  ハーロックの世界観ゼロ!
  ハーロックが背後から撃ったのは衝撃でした。
  ただドンパチやっているだけで粋なセリフの一つも無い。
  もしかしたら有ったかもしれないが耳に残らなかった(心に響かなかった)
  ※現在公開中のため詳細は控えさせていただきます。

映像
  目新しさゼロ!
  線を一本一本書いた努力は認めるが
  ゴチャゴチャと細かい装飾など無駄な線や動きが多く
  ストーリーの邪魔でしかない。
  (まぁ細部が気になっている時点でストーリーの力の無さでもあるんだけど・・・)
  美術館の絵画を見たいんじゃなくてアニメを見たいんです。
  最近のリメイク全般に言えることだが
  デザインが盛りすぎてゴチャゴチャしすぎ!
  こだわりや努力は認めるが・・・

音声・音響
  声優陣は頑張ってたと思う。
  ハーロックとその仲間で無ければ(別の映画なら)
  それなりに評価はされたと思う。
  映画館の音響の設定も影響しているかもしれないが
  声よりむしろ機械音やBGMだとかの
  周りの効果音は盛りすぎていてやたらとうるさい。
  これもまたストーリー(会話)の邪魔でしかない。

総評
  ハーロック映画としては下、一般映画としても普通。
  これといって見所の無いハリウッド映画の二番煎じ。
  割引券での鑑賞なので金返せとは言えないが
  時間とお金の余裕がある方以外にはお勧めできない。
  (※あくまで個人の感想です)

  人の動きも違和感がある。
  リアルを追求するなら実写で作ればいい。
  アニメにリアルを求めるから逆に違和感が目立つ。

  ハイジの指が4本しかなかったり、
  悟空の髪型がどこから見ても同じだったり
  ヤマトはヘルメットを被っただけの様な宇宙服だったけど
  当時はアニメに夢中になってそんなのは全然気にもしなかった。
  (今では色んな所でツッコまれて逆に気になっているけど)
  アニメは多少デフォルメしたり、逆に多少オーバーアクションにしたほうが
  違和感なく自然に見えるし、作品に集中できる。

  不可能な動きを平然とやってみたり
  アニメと現実は違うし、違うから面白いし可能性があるのに
  それを活かしきれていない。
  かつては少ない予算でストーリー、デザイン、動き、音響、声など総力で
  違和感無く自然に見せる、思わせる、夢中にさせる技術と努力やアイデアがあった。
  それが昭和アニメの日本アニメの良さであり海外で評価された点だと思う。

  音響も含めデジタル機材も進歩し表現の幅も広がった反面
  機械に振り回されてアニメの本質や良さを見失っているようだ。
  今回は井上真樹夫さんでなくて良かったかも
  井上真樹夫さんだったら更に頭の中が混乱していたかもしれない
  今回のキャプテンハーロックは残念でならない。

  オールドファンにこんな映画作ってごめんなさい。
  これで勘弁してって感じで挿しこまれていた最後の1カットには悪意を感じた。

以上、1980年代が日本アニメの頂点でその後衰退していると思っている個人の感想でした。

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